メールの下書きをAIに任せる。そのまま送らないための3手順
AIに任せて一番効果が出るのがメールです。ただし、そのまま送ると必ず事故ります。1日10通書く人向けの、現実的な手順をまとめました。
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AIを仕事に入れるとき、最初にやるべきなのはメールの下書きです。
理由は3つ。効果がすぐ出る。失敗しても損害がない。そして毎日発生する作業なので、慣れるのが早い。
ただし、AIが書いたメールをそのまま送ると、かなりの確率で失敗します。 何が起きるかと、その防ぎ方をまとめます。
そのまま送ると何が起きるか
長くなる
一番多い失敗です。3行で済む内容が、12行になって返ってきます。読む側からすると、それだけで面倒なメールになります。
やたら丁寧になる
「〜させていただきます」「何卒よろしくお願い申し上げます」が連発されます。取引先ならまだしも、普段やりとりしている相手に送ると、急に他人行儀になって不自然です。
事実が混ざる
これが一番危険です。書いていないはずの日付や金額を、AIが勝手に補って書いてくることがあります。「たぶんこうだろう」で埋めてくるので、そのまま送ると誤った約束をすることになります。
自分の文章に見えない
長く付き合いのある相手ほど、文章の変化に気づきます。「急に文体が変わった」と思われるのは、信用の面でマイナスです。
3手順でこれを防ぐ
手順1:過去の自分のメールを1通貼る
これだけで、上の失敗の大半が消えます。
「この前送ったメールと同じ雰囲気で、○○の件の返信を書いてください。
(過去のメールを貼り付け)」
AIはお手本があると正確に真似します。あなたの文体、あなたの長さ、あなたの言い回しで書いてくれます。
よく使うパターン(初回の問い合わせへの返信、日程調整、お断り)については、手本にするメールを1通ずつ決めておくと毎回探さずに済みます。
手順2:長さを数字で指定する
「4行以内で」
「200文字くらいで」
「簡潔に」ではなく数字です。AIにとって「簡潔」の基準はあいまいですが、数字なら誤解しません。
手順3:送信前に、事実だけを目で追う
これは省略できません。文章の良し悪しではなく、事実だけを確認します。
- 日付は合っているか
- 金額は合っているか
- 相手の名前は合っているか
- 自分が約束していないことを約束していないか
この4点だけなら10秒です。文章全体を読み直す必要はありません。 数字と名前だけを目で追ってください。
個人情報をどうするか
お客様の名前をそのままAIに貼り付けるのは避けてください。「A様」に置き換えて書かせて、出てきた文章の「A様」を自分で本名に直す。これで解決します。
詳しくはAIに入れていい情報・ダメな情報にまとめました。
向いているメール・向いていないメール
| メールの種類 | AIに任せる? |
|---|---|
| 問い合わせへの初回返信 | ◎ 定型化しやすい |
| 日程調整 | ◎ 型が決まっている |
| 資料送付の案内 | ◎ |
| お断りの連絡 | ○ 角を立てない文章が得意 |
| 請求・入金の督促 | △ 金額は必ず自分で確認 |
| クレームへの返信 | × 自分で書く |
| お悔やみ | × 自分で書く |
感情が絡むものは自分で書いたほうが早いし、伝わります。 AIの文章は整いますが、相手の状況を知らないので、どこかズレます。ここは無理に任せないでください。
どれくらい速くなるか
体感で言うと、1通あたり15分かかっていたものが3〜5分になります。手直しと確認の時間を含めてです。
1日5通書くなら、1日あたり1時間近く浮く計算になります。月20日で20時間。これが月3,000円のAI利用料で買えるなら、時給150円です。
まとめ
- AIを入れるなら、まずメールの下書きから
- 過去の自分のメールを1通貼るのが最大のコツ
- 長さは数字で指定する
- 送信前に、日付・金額・名前・約束の4点だけ目で追う
- クレームとお悔やみは自分で書く
頼み方の基本はAIに仕事を頼むときの伝え方にまとめています。