AIで書いた文章を自分のホームページに載せていいか。Googleに嫌われる書き方・嫌われない書き方
AIで書いたこと自体でGoogleの評価は下がりません。下がるのは「中身のないページを数で稼ぐ」使い方です。お店や事業のホームページで、ページの種類ごとにどこまでAIに任せていいかと、公開前の15分チェックをまとめました。
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結論から言うと、AIで書いたという理由だけで、Googleの検索順位が下がることはありません。Googleが公式に取り締まっているのは「中身のないページを大量に作って検索に引っかけようとする」使い方です。
ただ、ひとり事業主のホームページには、知らないうちにこの「大量に作る」側に入ってしまう落とし穴があります。この記事では、Googleの公式説明を整理したうえで、ページの種類ごとにどこまでAIに任せていいかを決められるようにします。
Googleは何を嫌っているのか
Googleの検索担当者向けの公式ページ(Google検索セントラル)には、AIで作った文章についての考え方が書かれています。要点は3つです。
- 作り方は問わない。人が書いてもAIが書いても、読む人の役に立つかどうかで判断する
- 禁止しているのは「大量生成の不正使用」。検索順位を上げるのが主な目的で、読む人にとって価値のないページをたくさん作ること。作り方は関係なく、手書きでもアウト
- どうやって作ったかを読む人に伝えるのは良いこと。AIを使ったなら、その旨を示すことを勧めている
つまり、線引きは「AIか人か」ではなく、**「そのページにしかない情報があるか」と「数を稼ぐために作っていないか」**です。
なお、Googleは評価の練習用の手引き(検索品質評価ガイドライン)で、手をかけずに自動で作った文章だけのページを低い評価の例として挙げています。この手引き自体が順位を直接決めるわけではありませんが、Googleが何を良くないと見ているかの目安にはなります。
ひとり事業主がやりがちな「量産」
大企業のように何百本も記事を作る人は少ないはずです。それでも、次の3つは量産と同じ形になりやすいので注意してください。
1. 地域名だけ変えたページ 「A市の整体」「B市の整体」「C町の整体」のように、地名だけ入れ替えた紹介ページをAIに何枚も作らせる。Googleは迷惑行為の説明の中で、地域ごとのページを並べて、結局1つのページに誘導する作り方をはっきり例に挙げています。
2. よくある質問の水増し 「○○とは?」「○○の効果は?」のような、どこにでも書いてある質問と回答をAIに30個作らせて載せる。ほかのサイトと同じことしか書いていなければ、載せる意味がありません。
3. 毎日のブログ更新をAI任せにする 「更新頻度が大事」と聞いて、AIに一般論の記事を毎日書かせる。自分の仕事の話が1行も入っていない記事が増えるほど、サイト全体の印象が薄くなります。
ページの種類ごとの判断表
お店や事業のホームページでよくあるページを、AIにどこまで任せていいかで分けました。
| ページの種類 | AIに任せていい範囲 | 自分で必ず入れるもの | 危険度 |
|---|---|---|---|
| 営業時間・料金・アクセス | 文章を整えるだけ | 数字と住所はすべて自分で確認 | 低 |
| 休業・イベントのお知らせ | ほぼ全部 | 日付・時間・曜日の確認 | 低 |
| サービス紹介 | 下書き・言い回し | 自分のやり方、他と違う点、向かない人 | 中 |
| 店主・代表のあいさつ | 構成案まで | 始めた理由、経歴、写真。本文は自分の言葉で | 中 |
| ブログ・コラム | 構成案・下書き | 自分の現場の話を最低1つ。実例、数字、失敗 | 中 |
| お客様の声 | 任せない | 本人から聞いた言葉だけ。作文は絶対にNG | 高 |
| 地域名入りのページを何枚も | 作らない | 本当に地域ごとに違う情報があるときだけ1枚ずつ | 高 |
「お客様の声」をAIで作るのは、検索の話以前に、実在しない感想を載せるうそになります。景品表示法などに触れるおそれもあるので、絶対にやめてください。判断に迷うときは、消費者庁の窓口や専門家に確認してください。
公開前の15分チェック(手順)
AIに書かせた文章を載せる前に、次の順番で確認します。1ページ15分が目安です。
- 事実の確認(5分):料金、時間、住所、電話番号、制度の名前を1つずつ自分の資料と照らす。AIは数字をもっともらしく間違えます
- 「自分にしか書けない一文」を探す(3分):その文章の中に、あなたの店でしか言えないことがあるか。無ければ、実際にあった例やお客様によく聞かれることを1つ足す
- ほかのページとの重複を見る(2分):同じサイトに、ほぼ同じ内容のページが無いか。あれば1つにまとめる
- AIっぽい言い回しを削る(3分):「いかがでしたか」「〜ではないでしょうか」「さまざまな」「重要です」が続いていたら、具体的な言葉に置き換える
- 声に出して読む(2分):自分が口で説明するときと同じ言い方になっているか。お客様に言わない言葉は削る
この5つで、少なくとも「AIがそのまま書いたページ」ではなくなります。
よくある失敗と回避策
- 料金を古いまま載せる:AIに「料金表を作って」と頼むと、昔の情報や相場の数字を入れてくることがあります。数字は必ず自分で打ち込むか、自分の資料を渡して「この数字だけ使って」と指示してください
- 同業者のページをAIに要約させて載せる:言い換えても、他人のページをつなぎ合わせただけのページになります。Googleの説明でも、価値を足さずに複数ページをつなぎ合わせることは迷惑行為の例に入っています。著作権の面でも危ないやり方です
- 公開してから放置:AIで作ったページほど、自分で書いた実感がないので中身を忘れがちです。料金や営業時間を変えたら、サイト内を検索して古い記述が残っていないか確認してください
向かない人
- 更新の数で成果を出そうとしている人。AIで数を増やす発想そのものが、Googleの嫌う形に近づきます。数よりも、月1本でも自分の話が入ったページのほうが効きます
- 自分で1回も読まずに載せたい人。15分の確認が面倒なら、AIに頼らずお知らせだけ自分で短く書くほうが安全です
- 医療・お金・法律に関わる内容を書く人。間違いの影響が大きい分野は、AIの下書きを使うとしても、根拠となる公式情報を必ず自分で確認してください
まとめ
- AIで書いたこと自体では評価は下がらない。下がるのは「中身のないページを数で稼ぐ」使い方
- 地域名だけ変えたページ、水増しの質問、一般論の毎日更新は、量産と同じ形になりやすい
- お知らせ・定型文はAIに任せていい。紹介文やブログは自分の現場の話を必ず足す
- お客様の声をAIで作るのは絶対にNG
- 載せる前に「事実」「自分にしか書けない一文」「重複」の3点だけは必ず見る
AIがもっともらしく間違える理由はAIが平気で嘘をつく理由と、嘘を見抜く3つの方法に、思いどおりの下書きを出させるコツはAIに仕事を頼むときの伝え方にまとめています。お店のチラシやホームページにAI画像を使う場合はAIで作った画像をチラシやホームページに使っていいかもあわせてどうぞ。