年末年始の休業案内をAIで作る。文章より大事なのは「出す場所の一覧」。Googleマップの営業時間を直し忘れると、張り紙は意味がない
年末年始の休業のお知らせは、AIに頼めば文章は数秒でできます。困るのは文章ではなく、店頭・ホームページ・LINE・Googleマップ・予約受付・留守電と、出す場所がばらばらなこと。どこか1つを直し忘れると「マップでは営業中だったのに閉まっていた」が起きます。出す場所の一覧表、AIに1回で全部の場所向けの文を作らせる頼み方、11月中に終わらせる手順、よくある失敗をまとめました。
この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。リンク経由で購入・申込みがあった場合、当店に紹介料が入ることがあります。紹介料の有無で評価は変えていません。
結論から書きます。年末年始の休業案内で、AIに任せていいのは「文章を場所ごとの長さに作り分けること」だけです。休みの日付と曜日は自分でカレンダーを見て決め、出す場所を先に一覧にしてください。特にGoogleマップの「特別営業時間」は、張り紙より先に直します。
休業のお知らせ文そのものは、ほとんど型どおりで済みます。事故が起きるのは文章ではなく、出す場所の直し忘れと、日付と曜日のずれです。
なお、この記事は特定のツールを使い比べた体験談ではなく、Googleの公式ヘルプ(2026年10月時点)などの公開情報を整理したものです。
文章より先に困るのは「出す場所が多い」こと
ひとりで店や教室、出張の仕事をしていると、お客様が休みを知る入口は思った以上にばらばらです。
- 店の入口の張り紙
- ホームページのお知らせ欄
- LINE公式アカウントやメールでの一斉送信
- InstagramなどのSNS
- Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の営業時間
- 予約システムの受付カレンダー
- 電話の留守番メッセージ
このうち、お客様が出かける直前に見るのはGoogleマップです。張り紙は来てから見るもの、ホームページは探さないと見ないものです。マップに「営業中」と出ていたら、張り紙をどれだけ丁寧に書いても、お客様は無駄足を踏みます。
つまり、案内文をきれいに書くことより、全部の場所で同じ日付になっているかのほうが大事です。
出す場所の一覧表
自分が使っている場所に印を付け、上から順に片づけます。順番は「お客様が予定を立てるときに見る順」です。
| 出す場所 | いつまでに | 文の長さ | AIに任せる部分 | 自分でやる部分 |
|---|---|---|---|---|
| Googleマップの特別営業時間 | 11月中 | 文章なし(日付と時間だけ) | なし | 日付ごとの入力 |
| 予約システムの受付停止 | 11月中 | 文章なし | なし | 休みの日を受付不可にする |
| ホームページのお知らせ | 12月1日ごろ | 中(5〜8行) | 文章の下書き | 日付と曜日の確認 |
| LINE・メールの一斉送信 | 12月中旬に1回 | 短め(3〜5行) | 短く縮める | 送る前に1回読む |
| SNSの投稿 | 12月中旬と休み前日 | 短い(2〜3行) | 言い回しを変える | 画像に日付を入れるなら確認 |
| 店頭の張り紙 | 12月中旬 | 大きな文字で3行 | 見出しの案 | 印刷前に曜日の確認 |
| 留守番電話のメッセージ | 休みの前日 | 読み上げて20秒以内 | 話し言葉に直す | 自分で録音する |
ポイントは2つです。
- 一番上の2つ(マップと予約)は、AIの出番がありません。 文章ではなく設定なので、自分で入力するしかない部分です。ここを後回しにしがちなので、あえて最初に置いています
- 予約システムを使っているなら、休みの日に予約が入らない設定が最優先です。 文章で「休みです」と書いても、受付が開いていれば予約は入ります
Googleマップの「特別営業時間」で知っておくこと
Googleの公式ヘルプによると、祝日や年末年始のように特定の日だけ営業時間が変わる場合は「特別営業時間」で日付ごとに登録します。ビジネスプロフィールの「プロフィールを編集」→「営業時間」→「特別営業時間」の順に進み、日付を選んで、休みの日は「休業」にチェックを入れたまま保存します。
公式ヘルプから、ひとり事業主が引っかかりそうな点を3つ拾っておきます。
- 特別営業時間は最長6日間の休業向けです。 7日以上続けて休む場合や、再開日が決まっていない場合は「臨時休業」の扱いになると書かれています。年末年始をまとめて1週間以上休むなら、どちらで登録するか公式ヘルプを確認してから設定してください
- 通常の営業時間を「決まった営業時間で営業している」にしていないと、特別営業時間は表示されません。 普段の営業時間を入れていない人は、そこから設定が必要です
- 短縮営業の日も登録します。 休みの前日だけ15時まで、という日も、特別営業時間で時間を入れておけます
画面の名前や場所は変わることがあるので、操作で迷ったら公式ヘルプで「特別営業時間」を検索してください。
AIに1回で全部の場所向けの文を作らせる
文章はAIに任せて構いません。コツは、場所ごとに別々に頼まず、1回の依頼で全部作らせることです。別々に頼むと、ホームページでは「1月4日から」、LINEでは「1月5日から」のように、AIが場所ごとに違う日付を書いてしまう事故が起きやすくなります。
頼み方の例です。日付と曜日は、自分でカレンダーを見て書き込んでから渡します。
年末年始の休業のお知らせを、次の4つの形で作ってください。
【決まっていること】 ・休み:2026年12月29日(火)〜2027年1月3日(日) ・12月28日(月)は15時まで ・1月4日(月)から通常どおり ・休み中のLINEやメールへの返信は1月4日以降
【作ってほしいもの】
- ホームページ用(8行以内)
- LINE一斉送信用(4行以内、絵文字なし)
- 店頭の張り紙用(大きな文字で3行)
- 留守番電話の読み上げ用(話し言葉で20秒以内)
【守ること】 ・日付と曜日は上に書いたものだけを使い、変えたり足したりしない ・セールや特典など、上に無いことは書かない
最後の「上に無いことは書かない」が大事です。AIは気を利かせて「年始は初売りも予定しています」のような、決めていない約束を足してくることがあります。
11月中に終わらせる手順(合計40分ほど)
- 休みの日を決めて、紙のカレンダーかスマホのカレンダーで曜日を確認する(5分) AIに曜日を計算させないでください。日付と曜日の組み合わせを、自分の目で決めます
- 上の一覧表で、自分が使っている場所に印を付ける(3分)
- Googleマップの特別営業時間を入れる(10分) 休みの日、短縮営業の日をすべて登録します
- 予約システムで、休みの日を受付不可にする(5分)
- AIに上の頼み方で文章を作らせ、日付と曜日だけ元のメモと見比べる(10分) できた文章をメモ帳などに保存しておきます
- 出す日をカレンダーに書き込む(5分) 「12月1日:ホームページ」「12月15日:LINE・張り紙・SNS」「12月28日:留守電・SNS」のように、予定として入れてしまうと忘れません
最後に、1月4日の朝にも予定を1つ入れておきます。張り紙を外す、留守電を戻す、ホームページのお知らせを下げる。休み明けの戻し忘れも、意外とよく起きます。
よくある失敗と回避策
失敗1:張り紙もLINEも出したのに、Googleマップが「営業中」のまま いちばん多く、いちばんお客様に迷惑がかかる失敗です。マップは文章ではなく設定なので、「お知らせを書く」作業の中に入っていないと抜けます。一覧表の一番上に置いて、最初に片づけてください。
失敗2:AIが書いた曜日が1日ずれていた 「12月29日(月)」のように、日付は合っていて曜日だけ違う、という間違いはAIでよく起きます。お客様は曜日で予定を覚えることが多いので、曜日がずれていると混乱します。曜日は必ず自分で書き込んでから渡し、出来上がりでも見比べます。誤字チェック全般の考え方は誤字チェック(校正)をAIに任せるに書きました。
失敗3:場所ごとに別々にAIに頼み、再開日がそろわない 1回の依頼でまとめて作らせれば、元の日付が1つなので、ずれにくくなります。
失敗4:休み明けに戻し忘れる 年明けに店を開けたのに、留守電が「休業中です」のまま。予約システムが受付不可のまま。休みに入る前に、戻す日の予定も入れておきます。
失敗5:去年の文章を使い回して、年号が去年のまま AIに「去年の文章を今年用に直して」と頼むと楽ですが、年や曜日を直し損ねることがあります。日付の部分は、毎年最初から自分で書き込むほうが安全です。
向かない人・向かない場面
- 年末年始も営業する人:休業案内は不要ですが、営業時間が変わる日があるなら、Googleマップの特別営業時間だけは入れておく価値があります
- お客様が数人で、全員に直接連絡できる人:一覧表も一斉送信も大げさです。いつものやり取りの中でひと言伝えれば十分です
- 休みが1週間以上で、再開日が未定の人:Googleの扱いが「臨時休業」に変わります。特別営業時間で済ませず、公式ヘルプで手順を確認してください
まとめ
- 年末年始の休業案内で事故が起きるのは、文章ではなく「出す場所の直し忘れ」と「曜日のずれ」
- Googleマップの特別営業時間と予約システムの受付停止は、AIの出番が無いので最初に片づける
- 特別営業時間は最長6日間の休業向け。7日以上なら公式ヘルプで扱いを確認する
- 文章はAIに1回の依頼で全部の場所向けに作らせる。日付と曜日は自分で書き込んで渡す
- 休み明けに戻す予定も、休みに入る前にカレンダーへ入れておく
お知らせ文の基本的な組み立ては、値上げのお知らせをAIに書かせる前に、自分で決める5つとも共通します。休み中にかかってくる電話の受け方は、仕事中に出られない電話をどう受けるかも参考にしてください。